それは腐るわな

今この「今踊」の世界に、海外の目が注がれています。

現在、月一回東京の「今踊」プロ研究者の面倒を見ているのですが、そこにアルゼンチン出身の青い目の二世が来ています。

そこには、バングラディシュのプロも来ているのですが、総じて外人に教えると、私の理論が日本人より浸み込みやすいので、とても勇気付けられるのです。

彼等は日本に来て、チャンピオン教室に習いに行っていたのですが、その舞踏理論に満足していなかったようで、今熱心に勉強しています。

ただ「真っすぐ立って」「この位置に足を出せ」では、悲しくなってしまいますよね。

今日はそのアルゼンチンの青年に、ダンスのルーツがキリスト教にあること、それもアダムとイブの旧約聖書にその、コネクションの元があることを説明しました。

キリスト教の青年にキリスト教の元を説くのは、何か変な感じですが、何故かとても納得してくれて、アダムとイブの神に戻る合体が肋骨にあることや、その意味でマクロからミクロへ運動する必要性が生じることも、心底理解してくれたようでした。

パートナーは日本人なので、理屈では分かっても、キリスト教徒の彼のように、心底理解するには、長い年月がかかるでしょうが、それでも上手くコネクションが取れた時には、非常に彼も満足そうで、その後も休まず練習していたのが印象的でした。

実はダンスの中の宗教的な部分は、日本人に説明して納得させるのが、とても大変なのです。

青い目のキリスト教徒には、常識で通用することも、相手が日本人では、誠に勝手が違います。

だから逆に、青い目のキリスト教徒の選手が日本に来て、チャンピオンに踊りを習っても、常識が通用しないので、きっと腐ってしまうのでしょうね。

「今踊」は、ひょっとしたら日本より、海外の方が受けがよいかもしれませんね、、、。