力と優しさ

ダンスの中にはムーブメントとステイという相反する二つの概念があります。

私達がプロになった頃は人より大きなムーブメントやライン等が日本で教えられていることの基準だったようでした。

しかし私達が渡英した時そこで見た物は決して「ガツガツしたもの」ではありませんでした。

年配のコーチャーが教えてくれる物は「古き良き時代のムーブメント」であり若い先生が教えるパワー(力)は決して動く力ではなく「動かない力」(ステイする力)だったのです。

しかしここで日本にいては学べないことがあります。

それは彼らの教える「ムーブメント」は人間の動きではなく「人知を越えた」動きであったということなのです。

だから当然「ステイするパワー」も「人知を越える」ものになります。

しかし人知を越えるパワーの対極には人知を越える「優しさ」があります。

つまり「力」と「優しさ」は究極ではいつも夫唱婦随であるということなのです。

パワーの先の優しさも究極のイリュージョンであるということもここでは是非覚えておいて下さい。

 

 

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コメント: 1
  • #1

    kerokeroです (金曜日, 07 6月 2013 23:16)

    ワルツレッスンを通して、先生の教えを理解できることに幸せを感じています。そして、奥深いKDSダンスにただ、ただ驚嘆し、感動しています。
    ありがとうございます。